表現の人 イリア・マリニン|演技に感じたライトランゲージと「嵐を受け入れる」魂
- Beeruca

- 2月14日
- 読了時間: 3分
フィギュアスケートをスポーツとしてだけでなく、魂の表現として見る人には、
彼の演技は深く響くのではないでしょうか。
私は身体表現やダンスが好きで、昔からちょこちょこと舞台を見に行ったり、ダンスを習ったりしてきました。
フィギュアスケートは、ロシア勢が大勢出ていた全盛期――
浅田真央さんや 羽生結弦くんが活躍していた頃は熱心に見ていましたが、その後は少し距離ができていました。
でも今回、たまたまテレビを見ていた時に、アメリカの イリア・マリニン選手の演技や思想、そして表現に、強く惹かれるものがありました。
この感覚が冷めないうちに、ブログに残しておこうと思います。
イリア・マリニンという表現者に惹かれた理由
初めて彼の演技を見たとき、
「とんでもない人が出てきたな」と、かなり衝撃を受けました。
彼は日本が好きだそうですね。
そして、自身を「4回転の神」と言ってしまうところも、とても好感が持てました。
そのくらいの自己認識と覚悟がなければ、勝負の世界では立ち続けられないのだと思います。
演技とともに響いたナレーションの言葉
そして彼の演技とともに、強く耳に残ったのが、
彼自身の言葉だと言われている、ナレーションでした。
内容は、以下のような詩です。
The only true wisdom is in knowing You know nothing.
真の叡智とは、自分が何も知らないと知ること。
The lost is in the unknown.
失われているものは、未知の中にある。
Embrace the storm.
嵐を受け入れるんだ。
You are something but not nothing.
あなたは確かに何者かとして存在し、決して無ではない。
Past is not a chain but a thread.
過去は鎖ではなく、一本の糸。
Pull it and it may lead you home.
その糸を手繰れば、やがてあなたを帰るべき場所へ導くだろう。
Begin where light no longer reaches where no path has yet been made.
光の届かぬ場所から、まだ誰も踏み入れたことのない道を切り拓け。
彼自身の声ということで、音楽や演技とともに、よりダイレクトに伝わってきます。
とても哲学的で、21歳の男性が書いたものとは思えません。
きっと「古い魂」なのだろうと、直感しました。
「嵐を受け入れる」フリー演技で感じたこと
繊細な手の動きと、ダイナミックな身体表現は今更言うまでもありませんが、
今回のフリーの演技を見て、私が強く感じたのは
「嵐を受け入れる」
という彼の感覚でした。
結果としては、勝負の世界では今回は勝ちではなかった。
それでも私は、「彼の魂は、この体験をすることを選んだのだな」と感じました。
とても勇気があって、強い魂。
評価や結果を超えたところで、確かに“魂の表現をやり切った”演技でした。
ライトランゲージを感じた身体表現
私は彼の表現に、
ライトランゲージ=光の言語を感じました。
ただの競技ではなく、彼の詩的なナレーションとともに、
演技を通して、身体全体で「光を降ろしている」ような感覚。
本人は無意識かもしれませんが、
あれは確かに表現者・アーティストの領域だと思います。
これから、彼の表現の幅がどこまで広がっていくのか。
とても楽しみです。




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